この記事は生活の中で目にする広告について、制作された裏側にある考えや狙いを考察するブログです。
デコンとは「デコンストラクション」の略で、既存の体系や枠組みを解体し、新たに構築し直すことを意味し、広告デコンというのは、広告に秘められた狙いやターゲットを読み解くことを指します。
うちの会社でもデザイナーが広告デコン会と称して、ある広告を見て、そこから逆引きで、課題、戦略(インサイト)、戦術を読み解くトレーニングをしてて、面白そうだなと思って自分もやってみることにしました。
・広告に興味がある
・どんな狙いで広告を作ったのか気になる
・企画脳を鍛えたい
という方は見てもらえると嬉しいです。
ということで、早速お題に入ります。本日の題材はこちらUSJのテレビCMです。まずは次の動画を見てください。
このCMは、どんな狙いやどんな課題設定のもとで、どんな戦略(インサイト)を元に作成されたのか考察していきます。
課題(テレビCMを作成した背景)
クリスマスシーズンのファミリー層の来場を増やしたい。
クリスマスは、友人やカップルと来場する機会が多いが、ファミリー(親子)での来場は限られているので、それを増やしたい。
ファミリーの場合、特に父親がイエスと言わないと動かない可能性が高いので、父親をメインターゲットに設定。
戦略(インサイト、課題解決の道筋)
父親が家族と一緒にUSJに行きたいと思ってもらうために、限定感を作る必要がある。
それはクリスマスシーズンという限定感だけでなく、実は子供とUSJに一緒にいく機会も限られている、今しかないということを訴求する。
戦術:(戦略の具体的な実行=CM)
クリスマスシーズンが今しかないように、子供と一緒にUSJにいける機会も今しかない。
「今しか」を繰り返すことで、クリスマス期間の限定感&子供と一緒に行ける期間の限定感を二重で伝える。父親目線で娘を見つめる広告で、一緒に行こうと思わせる。
それでは、再び動画を見てみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=Z931azpmFyo
たった30秒の動画だとしてもそこに込められた色んな狙いや思想があって面白いですね。
これからも、色んな題材の広告を取り上げてデコンしていきたいと思います!
ありがとうございました!